結構前の話ですが、ほっこりした話をご紹介します。
ある日、小学校の息子が持ち帰ってきた卒業文集を見た家内が嬉しそうに話しかけてきました。家内の顔には、息子の成長を感じる親の喜びと、ちょっとした驚きが浮かんでいました。
卒業文集には「好きなもの」について自分でお題を決めて答えるコーナーがありました。普通なら「好きな食べ物はカレー」とか、「好きな色は赤」といった答えが並ぶものです。しかし、息子は少し違いました。
「好きな鬼ごっこは山鬼」
これを読んだ家内と私は、思わず顔を見合わせて笑ってしまいました。普通、「好きなもの」といえばもっと広いカテゴリで答えるものですが、息子はなんと「鬼ごっこ」というカテゴリの中でさらに「山鬼」という細かい好みを披露していました。
その瞬間、息子の独特な視点と純粋な子供らしさにほっこりとした気持ちになりました。狭いカテゴライズながらも、息子の個性が光る一文でした。息子が選んだこの「山鬼」、彼の中では特別な思い出と楽しみが詰まっているのでしょう。
家族みんなで、これからも息子のユニークな視点と素直な気持ちを大切にしながら、成長を見守っていきたいと改めて思ったのでした。