女流陶芸作家・長谷川園恵の個展『オブジェとわたし』を、9月23日(火)から府中市美術館で開催します。第43回女流陶芸大賞受賞作「積み重なる大地~消えない汚染~」など、環境問題をテーマにしたオブジェ24~25点を展示するほか、光と影の中でとらえた作品のヴィジュアル・ポートレートも展示する予定です。また、数種類の土に触り感触の違いを体感するワークショップなど親子で楽しめる体験型イベントも会場内で実施します。
長谷川園恵は、2005年にプロ養成塾卒業後、4年連続で女流陶芸公募展に入選。2009年には第43回女流陶芸大賞受賞を果たした、実力派女流陶芸作家です。今回は彼女の作風が色濃く表れるオブジェ作品を中心に展示します。大賞受賞作「積み重なる大地~消えない汚染~」と連作になる「切り取られた未来の地層」など、環境問題をテーマにした大作の数々を一度に鑑賞できるまたとない機会となっています。
【作者近影】
【作者コメント】
私にとって「オブジェ」を作るということは、食器や花器を作るのとは違い、自分と向き合うことです。時に自由に心を解放することでもあり、また時には自分の欠点や未熟さを突きつけられる、苦しいことでもあります。オブジェ制作はそんな風に自分の内面を探ることでもあるので「オブジェと私」というタイトルにしました。
一番自由に自分を表現できるオブジェを一同に集めて見て頂ける機会は初めてです。陶芸でこのような表現をしている者がいることを知っていだく「Vol.01」の展覧会だと思っています。作品の質感や色、釉薬の表現だけでなく、そこに込めた想いやタイトルの意味なども想像しながらみていただけたら嬉しいです。(長谷川園恵)
【展示作品について】
展覧会名 2025 長谷川 園恵 陶展 「オブジェとわたし」